損切り幅はpipsだけで決められない

損切り幅は、エントリーの前提が崩れた場所までの距離です。直近高値・安値、支持線・抵抗線、値動きの平均的な大きさなどを確認し、そこを超えたら想定が違ったと判断できる位置を探します。

最初から『20pipsで切る』と固定すると、相場が荒い日は通常の揺れで決済され、静かな日は必要以上に遠い損切りになることがあります。pipsは結果として決まる値であり、根拠のない固定値に合わせてチャートを解釈しないことが大切です。

損切り幅が近すぎる場合の危険性

損切りを近くすれば1回の損失額を抑えやすい一方、スプレッドや短期的な上下動で損切りに触れやすくなります。方向性は合っていたのに、いったん損切りされた後で想定方向へ進む取引が続くと、いわゆる損切り貧乏になりやすくなります。

対策は損切りを外すことではありません。エントリー位置を引きつける、時間足をそろえる、値動きが大きい時間帯を避けるなど、損切りまでの距離と売買根拠が一致しているかを見直します。

  • スプレッドを含めた距離を確認する
  • 直近高値・安値のすぐ内側に置かない
  • 重要指標前後の急な変動を通常時と同じ幅で扱わない
  • 連続損切りの回数と合計損失率を記録する

損切り幅が遠すぎる場合の危険性

損切り幅が遠いと一時的な値動きには耐えやすくなりますが、ロットを変えなければ1回の損失額が増えます。含み損を長く抱えるため、さらに損切りを遠ざけたり、ナンピンで平均価格を動かしたりする誘惑も強くなります。

損切り幅を広げる必要がある取引では、許容損失額を超えないようロットを下げます。幅を2倍にするなら、その他の条件が同じ場合、ロットをおおむね半分にすると想定損失額を近づけられます。

利確幅とリスクリワードも一緒に確認する

リスクリワードは、想定利益幅を想定損失幅で割った比率です。利確60pips、損切り30pipsなら2対1です。ただし、比率が高ければ自動的に有利になるわけではありません。到達しにくい利確目標を置くと、勝率が大きく下がる可能性があります。

逆に、損切り50pipsに対して利確10pipsのような設定は、勝率が高く見えても1回の損失を取り戻すために多くの勝ちが必要です。過去の取引から平均利益と平均損失を確認し、設定した比率が実際の売買で維持できているかを見ます。

損切り幅を考えるときの確認順序
順序確認内容調整するもの
1売買の前提が崩れる価格損切り位置
2損切りまでの距離pips幅
31回に許容する損失額資金の損失率
4許容損失額に収めるロット
5現実的な利益目標か利確幅

自分に合う損切り幅を見つける手順

直近の取引を10回以上振り返り、エントリーから損切りまでのpips、損失額、損切り後の値動きを記録します。通常の揺れで切られているのか、前提が崩れた後も耐えているのかを分けると、損切り幅の癖が見えます。

損切り幅だけを変えるのではなく、ロットと利確幅も同時に見直します。資金に対する1回の損失率が大きい場合は、損切りを近づけて無理に合わせるより、ロットを下げる方が売買根拠を保ちやすくなります。